いまさら聞けないシリーズその11 位相反転ボタンとは?

2017年9月6日

mackie_blog_polarity
このマーク (Ø) のボタンは何に使うの?
ミキサーについているこの記号 (Ø) のマークのボタンは何に使うのか?と疑問に感じたことはありませんか?ミキサーだけでなくDAWソフトなどにもこの機能が装備されていますよね。このボタンは一般的に各チャンネルの位相反転をさせる機能です。このボタンを押すことにより入力信号の位相が180°反転されます。下の画像の赤い波形は通常の入力信号です。青い波形は位相反転ボタンを押した時の入力信号です。位相反転ボタンを押した場合、時間軸(横軸)での変化はまったくなく、単純に信号が反転されます。
zFigure-1-Polarity
位相反転ボタンはいつ使うの?
一般的にこのボタンは音声波形がぶつかり合ってしまい音が消えてしまうといった問題を解決する場合に使います。例えばスネアドラム収音用に上からと下からとShure SM57を2本設置した場合を思い出して下さい。この2本のマイクで収音したスネアドラムの音を何も処理せず聞いた場合、非常にうすっぺらい音に聞こえてきてしまうはずです。これは2本のSM57の設置位置関係に起因する現象です。スネアドラムの上に設置したSM57とスネアドラムの下に設置したSM57の信号の波形が180°ずれてしまい、波形を打ち消しあってしまい音がうすっぺらく聞こえてきてしまうのです。向かい合ったマイクが同じ音を拾っているにもかかわらず上と下、設置位置が180°異なることにより収音した波形も180°ずれてしまたのですね。このような180°波形がずれてしまうと2つの波形(信号)はお互いに打ち消しあってしまい、音が聞こえなくなってしまうのです。(下記画像180°Out of Phase参照)逆に、波形がぴったりあった場合は音量、音圧共に上がります。(下記画像180°In-phase参照)
Phase-Cancellation
特定の音が弱く聞こえてしまう場合、いずれかのチャンネルの位相反転ボタン(Ø) を押して位相を180°反転させ2つの信号をインフェーズにします。ドラムのように複数本のマイクを設置し、収音する場合に位相がずれてしまうのは仕方が無いことなのです。マイクの設置場所や距離が異なることにより収音されるタイミングがお互いに少しずれることにより位相が若干ずれてしまいます。このような場合、各入力チャンネルのミキサーのSOLOボタンを押して音を確認してください。その際、位相反転ボタンのON/OFFを繰り返し一番効果的なサウンドを得られるように設定し、最高のミックスを作り出してくださいね。

位相反転ボタン(Ø)を実装しているMackieミキサー
Axisデジタルミキシングシステム
DL32R
DL1608
DL806

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