iOSデバイスと共に使用可能なデジタルミキサー、「DLシリーズミキサー」用アプリ「Master Fader」 「My Fader」アプリは昨年のリリース開始以来5度のアップデートを経て、数多くの機能が追加されてまいりました。これだけでもユーザーにとっては価値のあることですが、なんといっても魅力的なのは、iPhone用アプリ「My Fader」とiPad用アプリ「Master Fader」は常に無料だということです。
そして、みなさまからのリクエストを反映した多くの機能が追加された待望の最新バージョン「Master Fader v2.0」がリリースされました。同時にこれらのいくつかの機能追加を盛り込んだ「My Fader v2.0」も同時リリースしました。
「Master Fader v2.0」はiOS5.1以降、「My Fader v2.0」はiOS6以降のiOSに対応しております。
今回のアップデートではかなり多くの機能が追加されているので、アップグレードを実施する前にこのページをよく読むようにしてください。ライブに持ち出すときは、事前に少し操作して新しい機能に慣れてからのほうが良いでしょう。本番5分前にアップデート!なんてやめてくださいね。
Master Fader v2.0の新しい機能は以下の通りです。
隣接する2つのモノラルインプットチャンネルをリンクさせて1つのステレオチャンネルとして機能させることが可能になります。
■ ステレオ入力ソースが便利に。(キーボード、サブミキサーアウトプット、エフェクトリターンなど)
■ 1つのチャンネルストリップでレベル、エフェクトなどのコントロールが可能。
■ リンクを解除させると1つのステレオチャンネルを2つのモノラルチャンネルに分割が可能。たとえば、iPad上の1つのステレオチャンネルから2つのモノラルチャンネルを作成できます。「クリックトラックをバッキング用トラックから切り離したい」-そんなときにも便利な機能です。
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AUX Sendリンク機能
隣接する2つのAuxチャンネルをリンクさせて1つのステレオチャンネルとして機能させることが可能になります。
■ ステレオ出力を増やすことが可能。(イヤモニ、放送用のマイナスワントラック、録音機器などへのステレオ出力)
■ Auxアウトに接続された2つの機器に対するレベルコントロール、グラフィックEQ、コンプなどの操作をまとめてコントロールが可能。
■ AuxにステレオPAN機能を搭載しメインL/Rと同じ感覚で操作が可能。
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Muteグループ機能
特定のインプット/アウトプットチャンネルを4つのミュートグループのひとつ又は複数にアサインが可能になります。
■ ユーザー設定可能、チャンネルミュートを広範囲にわたって制御できます。
■ ステージ上のミュージシャンが入れ替わるときや、放送用配信、音楽ホールなどの用途に最適です。
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Viewグループ機能
特定のインプットチャンネルを4つのビューグループのひとつ又は複数にアサインが可能になります。
■ 必要なチャンネルだけ表示が可能。
■ チャンネルが見やすく整理できアサインしたい場所により早くアクセスが可能。
■ アクセス制限と組み合わせることでミュージシャンに見られたくないトラックを見せなくさせることが可能。
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PreDSP AUXソース
Aux センドでPre-DSPが選択可能になります。
■ Auxセンドをモニターミックスへの送りに使う場合に最適です。
■ モニターミックスへ影響を与えることなくメインミックスにコンプなどのエフェクトを挿入可能。
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クイックアクセスパネル
どのビューからでもクイックコントロールを使用して主要機能に瞬時にアクセス可能になります。
アクセスできる機能
■ Clear Solo ?全てのソロを簡単に解除
■ Effects コントロール ? global reverb mute, global delay mute, delay tap control
■ Mute group コントロール?チャンネルアサイン、ミュートグループのオン/オフ
■ View group コントロール ? チャンネルアサイン、ビューグループ選択
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コンプレッサー/リミッターの視認性の向上
コンプレッサー/リミッターのグラフィックを改善
■ ダイナミックグラフのサイズが大きくなり、より正確に操作可能。
■ 入出力の両方にステレオメーターを搭載
■ 入出力、ゲインリダクションのメーターが刷新され、さらに細かいコントロールとモニタリングが可能
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各チャンネルでAUXセンドのためのAUXミュート機能
■ Aux MuteとMain Mix Muteを各チャンネルとAux Sendで独立してコントロールが可能。
■ トークバックとしてAuxを使用してミュージシャンと会話をする際に便利。
■ 独立したミュートコントロールが可能なため、演奏者はそれぞれ独自のモニターミックスを作成可能。
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メインミュート
■ すべてのチャンネルをボタンひとつでミュートが一括で可能。
■ ライブ休憩中に簡単にメインPAがミュート可能。
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ナビゲーション機能強化
より少ない操作(タッチやスワイプなど)で目的の効果を得られるようにナビゲーション機能も改善されます。
■ ダイナミクスエフェクト設定画面へ素早くアクセス ? ミキサービューのゲインリダクションメーターをタッチするだけでダイナミクスエフェクトの画面を呼び出し可能。
■ エフェクター設定画面へ素早くアクセス – エフェクトリターンチャンネルではチャンネルストリップ上部に選択されているエフェクトを表示。
■ エフェクトをタッチするだけでエフェクトコントロール設定画面を表示。
■ チャンネルビューへ素早く切替え ? チャンネルビューではチャンネルストリップ上部のEQサムネールをタッチするだけで瞬時にミキサー画面へ切り替えることができます。
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MY Fader新機能
もちろん「My Fader」もいくつかの新機能を搭載し、同時リリース。Master Faderともシームレスに連携します。
入力チャンネルリンク機能
マスターフェーダーと同様に、隣接する2つのモノラルインプットチャンネルを1つのチャンネルストリップに統合できます。My Faderではチャンネルレベル、ミュート、チャンネルIDをひとつのコントロールで操作可能になります。
AUX Sendリンク機能
隣接する2つのAux、センドレベル、ミュート、チャンネルIDをリンクさせてひとつのAuxレイヤーに統合可能になります。
MUTEグループ機能
iPadのMaster Faderで設定されたいずれのミュートグループ(4つのうちのどれにでも)
にアクセスが可能になります。ステージ上でMy Faderを使用してサウンドをコントロールしている場合に最適。
Viewグループ機能
iPadのMaster Faderで設定されたいずれのViewグループ(4つのうちのどれにでも)
にアクセスが可能になります。アクセス制限機能と組み合わせることで、ステージ上の各メンバーのMy Faderをシンプルで視認性にすぐれたビューにカスタマイズが可能になります。
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MackieではMaster Fader / My Fader の更なるアップデートを随時検討しております。みなさまからの要望やリクエストはこちら(英語サイト)で受け付けております。要望の高い順にアップデート、および今後の製品開発の参考にさせていただいております。英文ではございますが、すでに要望があがっているものに関しては、投票(VOTE)のみすることができます。ぜひとも投票いただき、みなさまでDLシリーズミキサーをアップデートしていってください。
進化し続けるMackie DLシリーズミキサーを今後とも宜しくお願いいたします。