Onyx マイクプリアンプ:スタジオプリアンプの性能をコンパクトミキサーで

 
 
主力商品Onyxマイクプリアンプの開発にあたって、私たちは未だかつてない挑戦をつきつけられました。専用機のような性能、そして現実的な条件での使用。すなわち、どのようなマイクを使っていてもタイトで高級感、臨場感にあふれる音を再現し、低音は細やか、ミッドレンジは質感をもたせるプリアンプを提供したいと思う一方、Onyxのプリアンプは高周波ノイズ、マイクロ波のエネルギー、長いケーブルの引き回しや、”ホットパッチ”の可能性など、現実的な環境で機能しなくてはならないこともわかっていました。

このパラドックスを解決するため、VLZ-Pro、VLZ3ミキサーにも使用され、絶大な性能を誇るXDRマイクプリアンプの設計をベースに、低ノイズ、ハイヘッドルームのオーディオ向けに開発された高性能カスタムICチップを加えました。その結果、扱いが難しいスタンドアローンの専用機と比べても遜色のない正確性、透明性に加え、専門用語でいう、広いダイナミックレンジを実現することができました。

実際 Onyxマイクプリアンプは、ダイナミックレンジ123dB、入力換算雑音-129.5 dBm、全高調波ひずみ0.007%というすばらしいスペックが検証されました。インピーダンス、リニアリティー、ローゲイン設定時の最大入力レベル、シールディングとアースの効率、オーバーロードからの回復、高周波干渉防止などの項目でも、Mackieの歴史始まって以来の性能を誇ります。Onyxのプリアンプは、「現実世界の」ゲイン設定時の使用を想定しており、+22dBラインレベルからリボンマイク出力のマイクロボルトレベルの信号まで、ノイズをのせることなく簡単に扱うことができます。

Onyxのプリアンプのよさは一般の仕様書やテクニカルトークによっては語り尽くすことはできません。あなたご自身が、高性能のスタジオ用コンデンサーマイクを、Onyxのプリアンプにプラグインした時が本当のテストの始まりです。ヘッドルームと細部隅々にいたるまで、耳を傾けてみて下さい。そして、同じマイクを他の小型ミキサーや、もしくはスタンドアローンのマイクプリアンプに差し込んでみれば、他の製品にはない Onyx プリアンプの透明性と忠実性をご理解いただけると思います。