すでに非常に成功しているミキサーをより向上させるにはどうすればよいか?答えは、R&Dを集中的に行うことです。伝説的なミキシングコンソール「SR32・4」の成功を基本とした、新しい32チャンネル/4バスライブサウンドコンソール、Onyx32.4の登場です。SR24・4と同じく便利なコンパクトサイズを維持しながら、この斬新なOnyx32.4は、さらに多くの新機能と改良が加えられています。100mm Panasonic® フェーダー、プレミアムOnyxマイクプリアンプ、さらに広いヘッドルームを備えたまったく新しい設計のアナログ回路、より優れたルーティングの柔軟性、新しいPerkins EQ、内蔵のアサイン可能なステレオ・コンプレッサー/リミッターは、その特徴のほんの一部にすぎません。
より優れたサウンドを生み出す設計
MackieのOnyx 32.4のサウンドクオリティーは、同価格帯の32チャンネルミキサーよりも格段に優れています。それには正当な理由があります。第一に、第一に、Onyx32.4は、プレミアムOnyxマイクプリアンプを各チャンネルに搭載しています(チャンネルストリップのインタラクティブツアーは、ここをクリックしてください)。このマイクプリアンプは、市場にある他のミキサーのマイクプリアンプと比べて、より広いダイナミックレンジと透明度を提供します。新しいデザインの4バンドPerkins EQは、往年の伝説的な英国製のコンソールの、甘く、音楽的なサウンドを提供しながら、より優れたフィルターコントロールを実現します。オンボードのコンプレッサー/リミッターを搭載している中型のコンソールはOnyx32.4だけではありませんが、Onyx32.4は、THATR社のアサイン可能なステレオコンプレッサー/リミッター4301を採用し、しかもOnyx 4-busシリーズ専用にカスタマイズされています。最後に、吟味されたコンポーネント、完全に再設計されたサミング・バス回路、信号の経路全体にわたって電子的にバランスのとれた設計によって、全体的なミキサーのサウンドクオリティーとヘッドルームも向上しています。これらをすべて合わせると、Onyx32.4は、より高額で複雑なミキシングコンソールよりも、大きなフルレンジのサウンドと、さらに低いノイズレベルを実現しています。
ONYXマイクプリアンプ:「高級機」に匹敵するクオリティー
Mackieの評価の高いXDRマイクプリアンプは、すでにクオリティーとパフォーマンスの基準を作り上げましたが、Onyxマイクプリアンプは、更に優れた精度、ヘッドルーム、そして透明度を実現しました。また、同時に、これまで以上に優れた電波干渉排除(RFIリジェクション)と、より広いダイナミックレンジをもたらします。多くの雑誌やオンラインのレビューで、トータルダイナミックレンジ123dB、等価入力ノイズ-129.5 dBm、トータルハーモニックディストーション0.0007%などの仕様を誇るOnyxプリアンプのサウンドが、多くの「高級機」といわれる単体のマイクプリアンプに匹敵すると認められています。Onyxマイクプリアンプの詳細については、ここをクリックしてください。 続きを読む。
PERKINS EQ: スイートな”ブリティッシュ”コンソールのサウンドを、更に優れたものに
Mackieは、ベテランのオーディオエンジニアCal Perkinsに、Onyxシリーズ用のEQ回路を開発するように依頼しました。そして彼は、非常に効果的で音楽的な4バンドEQを作成してくれました。このEQはライブサウンドのミキシングに最適なスイープ可能なローとローミッドを装備しています。このCalの新しい回路は、Perkins EQと呼ばれ、60年代、70年代の英国のミキシングデスクに使用されたクラシックなWein Bridge回路をベースに、より優れたフィルターとフェーズシフトのコントロールを実現しました。Perkins EQは、市場にあるその他のEQと比べて、倍音成分に対するより高いコントロール能力を実現しています。このEQは、Mackieの製品にのみ搭載されています。 続きを読む。
アサイン可能なステレオ・コンプレッサー/リミッターを内蔵
コンプレッションは、サウンドエンジニアにとって欠かせないツールです。ですから、私たちはOnyx32.4にTHAT®社の高品質マスター用コンプレッサー/リミッターチップを搭載しました。この、アサイン可能なコンプレッサー/リミッターは、ベテランのアナログエンジニアによって、アメリカで開発と生産が行われ、非常に正確で音楽的な結果を提供するために、確実なRMS検出と、自動でゲインを付加する機能を提供します。Threshold, Ratio, Fast/Slow Attackのコントロールが可能で、コンプレッサーは、ポストフェーダーとして、L/Rメインミックス(システムリミット、またはスピーカー保護用)に、またはプリフェーダーとしてGroup 1/2または3/4アウトプット(ドラムやバックグラウンドボーカルなどのグループシグナルのコンプレッションなど)にアサインすることができます。
マスターセクション
シグナルルーティング、トークバック/モニターミキシング、外部エフェクトプロセッシングを完全にコントロールする必要があるのなら、Onyx 4-Bus以外にありません。Onyx 4-Busシリーズのマスターセクションには、Mackieのミキシングコンソールに期待される以上の機能を搭載しています。オンボードの6×2マトリックスミキサーは、”モニター送りの不足”という悩みを解決します。Auxセンドを使って最大6つのモニターミックスを作成できるのに加えて、マトリックスミキサーを使えば、さらに追加の2つの独立したミックスを作成することができます。これらは、IEM(in-ear-monitor)システム、防音ルーム、大統領の執務室、その他の場所への出力に使うことができます。4つの大型の12段階LEDによって、Soloレベル、メイン出力、コンプレッション/リミッターの視覚的なモニタリングが可能です。さらに、サブグループにも、4段階のLEDが備えられ、シグナルレベルを一目で確認することができます。マスターセクションの機能ガイドツアーは、こちらをクリックしてください。
バランス・マイク/ラインダイレクト出力
Onyx 32.4をライブレコーディングで使用する方のために、さらにもう1つの重要な機能を搭載しました。 Onyx 32.4は、各チャンネルに便利なバランス・マイク/ラインダイレクト出力を搭載しています。スプリッターを使用したり、ミキサーからテープやハードディスクレコーダーに個々のダイレクト出力を使用する必要はもうありません。コンソールの背面に搭載された3つのDB-25形状メスコネクター(標準のTascamRピンアウト配列)によって、すべてのマイク/ラインシグナルを外部デバイスに素早く接続することができます。これらのバランスダイレクト出力は、すべてプリフェーダーで、内部のジャンパーを加工して、プリEQとポストEQを切り替えることができます。つまり、Onyx32.4とレコーダーの間にあるケーブルは、たった3本だけということになります。これ以上シンプルな設定はありえないでしょう。
MACKIEならではのタフな構造
実用的で、理解しやすいレイアウトにデザインされているため、日曜日の朝にだけボランティアでやってくるオペレーターから、熟練のプロフェッショナルエンジニアまで、だれでも、Onyx32.4の操作を簡単に習得することができます。そのため、教会、中小サイズのクラブ、ツアーバンド、リハーサルスタジオなどの様々な用途に適しています。驚異的なサウンドクオリティと有名なMackieのエンジニアリング技術が注ぎ込まれ、機能を満載し、非常にリーズナブルな、中型のポータブル・ミキシングコンソールOnyx32.4は、この業界に新しい基準をもたらすことでしょう。
詳細な技術仕様は、こちらをクリックしてください。