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Onyx-i シリーズ FAQ よくある質問
1. Hi-Z入力をライン入力として使うことはできますか?
2. モニタリングとトラッキングのレーテンシーはどうですか?過去に使ったUSBインターフェースでは、満足の行く結果が得られなかったのですが?
3. なぜローカットボタンがプリアンプのところに付いているのですか?MackieのVLZシリーズではEQのところにあるのですが。
4. ファンタム電源は一括ですか?チャンネル毎ですか?
5. Onyx-iミキサーの各入力には、どのような種類のイコライザーが装備されているのですか?
6. 録音できる最高のサンプルレートはいくつですか?例えば、88.2kHzには対応していますか?
7. 単体のプリアンプをシステムに組み込むにはどうしたらよいですか?
8. FireWire出力はプリ・フェーダーですか?それともポスト・フェーダーですか?

Onyx 1640i FAQ よくある質問
9. ファイナル・ミックスを行うときに、(パソコンの中で行うのではなく)Onyx 1640iの16系統のFireWireリターンを使うメリットはなんですか?
10. Onyx 1640iの16×16 FireWireインターフェースにより、16までのDAWチャンネルをミキサーのチャンネル・ストリップに戻し、真の「テープ・スタイル」ミックスダウンが可能とあります。これは他のOnyx-iミキサー(1620i, 1220i, 820i)でも可能ですか?
11. Onyx1640iのEQ IN/OUTスイッチは、ハード的なバイパスですか?これによりノイズの可能性を最小化できますか?
12. 1640iのチャンネルでFireWireからDAWへのストリーミングを選択すると、どのチャンネルがどのトラックに対応しますか?DAWのトラックの出力をミキサーのチャンネルに返した場合はどうなりますか?
13. 16×16のインターフェースをすでに持っていて、Mackieのコンソールも欲しいと思っています。その場合、OnyxとVLZではどちらがお勧めですか?
14. Onyx 1640iだけで、ヘッドフォンへ送る信号を作ることはできますか?もしくは、これはDAWの中での設定でしょうか?
15. Onyx 1640iにはマイクプリアンプが何系統装備されていますか?
16. Onyx 1640iは小規模な会場のFOH(フロント・オブ・ハウス)卓として、どのように統合できますか?複数トラックの同時録音やモニター用にも使えますか?
17. Onyx 1640iは、コントロール・サーフェスとして使うことができますか?
18. 旧Onyx 1640はDAWからのリターンは2系統しかありません。1640iは16あります。これはどのように設定するのですが?
19. フェーダーにはモーター付いていませんが、1640iのFWスイッチを押したときに、DAWのコントロール情報をフェーダーに反映させるにはどうしたらよいですか?
20. DAWから1640iに信号を送ったとき、入力のボリュームはソフトウェアで決められるのですか?それともゲインつまみですか?

1. Hi-Z入力をライン入力として使うことはできますか?
はい可能です。Onyx-iシリーズ・ミキサーのチャンネル1と2に装備されているHi-Zスイッチにより、Hi-Zまたはラインレベルの入力のどちらかを選択することができます。

2. モニタリングとトラッキングのレーテンシーはどうですか?過去に使ったUSBインターフェースでは、満足の行く結果が得られなかったのですが?
セッションにおいてOnyx-iシリーズを使うことの利点の一つとして、その直感的なワークフローが挙げられます。Onyx-iシリーズは、単にレコーディングのソリューションを提供するだけではなく、本格的なアナログミキサーでもあり、モニターのソリューションも提供します。アナログなので、すべてがリアルタイムで処理されます。ヘッドフォンミックスの設定、レコーディングのモニターなどは、すべてアナログ・ドメインで処理され、レーテンシーは発生しません。ここで唯一レーテンシーを経験する状況を挙げてみましょう。DAW上で、リアルタイムでプラグイン(コンプレッサーなど)をモニタリング用に使用する場合、入力チャンネルの最上部にあるFWソース・スイッチが押された状態にし、モニターに送るため、AUXにルーティングして聴く必要があります。このとき、アナログの入力をモニターするのではなく、同じミキサーのチャンネルからDAWの出力をモニターしていることになります。同じように、DAWのプラグインをモニタリング・パスにリバーブやディレイを加え、ボーカリストにより快適なモニタリング環境を提供することができます。この方法をとった場合、レーテンシーは発生しますが、Onyx-iシリーズはFireWireを採用しているので、このような場合でもレーテンシーの値は非常に低く抑えられます。

3. なぜローカットボタンがプリアンプのところに付いているのですか?MackieのVLZシリーズではEQのところにあるのですが。
プリアンプでブーストしたすぐ後でローカットすることで、チャンネルフェーダーに送られる前のEQバスでのオーバーロードを確実に防止します。(つまり、ローカットを効かせたままLFのEQをブーストすることも可能です。)

4. ファンタム電源は一括ですか?チャンネル毎ですか?
Onyx-iシリーズのファンタム電源は、チャンネル毎でオン/オフします。様々な種類のスタジオ用マイクロフォンを使用する場合には理想的です。

5. Onyx-iミキサーの各入力には、どのような種類のイコライザーが装備されているのですか?
Onyx-iシリーズ・ミキサーは、それぞれに異なる組み合わせで、フラッグシップであるPerkins EQを装備しています。このEQは、ワイドで音楽的なカーブを持ち、非常に扱いやすい特性を持っています。各ミキサーのEQの組み合わせについては、Onyx-iシリーズの各モデルの製品ページでご確認頂けます。

6. 録音できる最高のサンプルレートはいくつですか?例えば、88.2kHzには対応していますか?
Onyx-iシリーズFireWireレコーディング製品は、24-bit 96kHzまでのサンプリングレートに対応しています。(88.2kHz, 48kHz, 44.1kHzにも対応しています。)

7. 単体のプリアンプをシステムに組み込むにはどうしたらよいですか?
バランス接続が可能な、ライン入力を使うのが最も良い方法です。インサート端子のリターンを使うことでも、チャンネル・ストリップに入力することが可能で、この場合、1/4インチのYインサートケーブルのリング側リターンを使用します。(この場合、センド側には何も接続せず、ミキサーのチャンネル入力も使用しません。)

8. FireWire出力はプリ・フェーダーですか?それともポスト・フェーダーですか?
プリフェーダーです。Onyx-iシリーズには、プリ/ポストEQスイッチが各チャンネルに装備され、EQ無しで録音するか、EQをインサートしてから録音するかを選択することができます。

9. ファイナル・ミックスを行うときに、(パソコンの中で行うのではなく)Onyx 1640iの16系統のFireWireリターンを使うメリットはなんですか?
一つは、2インチ幅のテープを使っていた時代とは違って、ミキサー上にミックスを立ち上げることができることです。これにより、アナログのEQやラックにマウントされた、外部機器をインサートすることも可能になります。次に、Onyx 1640iのサミングバスは非常にクオリティー高く、一般的なDAWのサミング・アルゴリズムの質感とは明らかに違った結果が得られます。

10. Onyx 1640iの16×16 FireWireインターフェースにより、16までのDAWチャンネルをミキサーのチャンネル・ストリップに戻し、真の「テープ・スタイル」ミックスダウンが可能と記載されています。これは他のOnyx-iミキサー(1620i, 1220i, 820i)でも可能ですか?
このシリーズの中では、Onyx 1640iだけが、フル16 x 16インターフェース機能を内蔵し、アナログミックスダウンが可能なモデルです。他の3つのモデルは、DAWからのステレオ・リターンが可能で、チャンネルとマイクプリの数をそれほど必要とせず、DAWの中でミックスすることを好むユーザーにとっては最適なモデルです。Onyx BlackbirdとBlackjackはコンピューターの外でミックスする必要が無い場合に最適です。以下は、各モデルが備えているI/Oのリストです。

  • Onyx 1620i: 16×2 FW インターフェースと8 Onyxプリアンプ
  • Onyx 1220i: 16×2 FW インターフェースと4 Onyxプリアンプ
  • Onyx 820i: 8×2 FW インターフェースと3 Onyxプリアンプ
  • Onyx Blackbird: 16×16 FW インターフェースと8 Onyxプリアンプ、8×8 ADAT I/O、ワードクロック入出力、ラックマウント可能
  • Onyx Blackjack: 2×2 USBインターフェースと2 Onyxプリアンプ、完全アナログのハードウエア・モニタリング機能、デスクトップ型

11. Onyx1640iのEQ IN/OUTスイッチは、ハード的なバイパスですか?これによりノイズの可能性を最小化できますか?
はい、1640iは、ハード・バイパスEQスイッチを備え、EQをインラインにするか、コンソールのEQセクションを完全にバイパスし、さらにクリーンなパスで信号を送信するかを選択可能です。ハードウェア・バイパス・スイッチの無いミキサーでは、マイクプリアンプで信号がラインレベルまで増幅された後、その信号が直接EQセクションにルーティングされているので、EQを施したくないときにはすべてのノブをUnityの位置に戻さなければなりません。この方法をとったとしても、信号はすべてのEQのオペアンプを(これらの部品のノイズフロアとともに)通過することになります。ハードウェア・バイパス方式では、この問題が排除され、大切な信号が、よりプロフェッショナルな手法で、「純粋」な信号を、直接DAWに送ることが可能です。

12. 1640iのチャンネルでFireWireからDAWへのストリーミングを選択すると、どのチャンネルがどのトラックに対応しますか?DAWのトラックの出力をミキサーのチャンネルに返した場合はどうなりますか?
例えばPro ToolsのようなDAWでは、1640iの入力をセッション内の任意のトラックにアサインすることができます。同様に、任意のDAWからの出力をミキサーの任意のチャンネルに送ることができます。Onyx1640iはこの点において非常に自由度型各、ほとんどのDAWは出力のオプションが選択可能で、簡単に変更することができます。

13. 16×16のインターフェースをすでに持っていて、Mackieのコンソールも欲しいと思っています。その場合、OnyxとVLZではどちらがお勧めですか?
標準的な16×16のインターフェースのより「ダイレクト」な置き換えは、Onyx Blackbird FireWireインターフェースです。Mackieのコンソールとしては、Onyx-iシリーズだけがFireWireの接続機能を装備しており、VLZ コンパクトミキサーは完全にアナログです。VLZ 4-Bus ミキサー(2404VLZ43204VLZ4)はUSB接続機能を持っていますが、4×2 USBインターフェースであり、Onyx 1640iはフル16x16FireWireインターフェース機能を内蔵しています。

14. Onyx 1640iだけで、ヘッドフォンへ送る信号を作ることはできますか?もしくは、これはDAWの中での設定でしょうか?
レコーディングのときには、1640iのAUXセンドを使って、6系統までの独立したヘッドフォン用ミックスを作ることができます。ミキサーから、AUX出力をヘッドフォン・アンプに接続することで、すべてのモニター・ミックスを完全にアナログ・ドメインで、もちろん、ゼロ・レーテンシーで送信することができます。

15. Onyx 1640iにはマイクプリアンプが何系統装備されていますか?
Onyx 1640iには16のMackieのフラッグシップであるOnyxマイクプリが装備されています。上にも記載がありますが、Onyxプリアンプを採用している商品には以下の種類があります。

  • Onyx 1620i: 16×2 FW インターフェースと8 Onyxプリアンプ
  • Onyx 1220i: 16×2 FW インターフェースと4 Onyxプリアンプ
  • Onyx 820i: 8×2 FW インターフェースと3 Onyxプリアンプ
  • Onyx Blackbird: 16×16 FW インターフェースと8 Onyxプリアンプ、8×8 ADAT I/O、ワードクロック入出力、ラックマウント可能
  • Onyx Blackjack: 2×2 USBインターフェースと2 Onyxプリアンプ、完全アナログのハードウエア・モニタリング機能、デスクトップ型

16. Onyx 1640iは小規模な会場のFOH(フロント・オブ・ハウス)卓として、どのように統合できますか?複数トラックの同時録音やモニター用にも使えますか?
Onyx 1640iは、プリ/ポストのアサインが可能な6系統のAUXバスを持った、16チャンネル、4バスのコンソールなので、強力なレコーディング機器としてだけではなく、有能なライブサウンドのツールとしても使うこともできます。さらに内蔵の16×16 FireWireインターフェースを活用すれば、演奏をトラック毎に録音する、録音したデータのサウンドチェックをする、ラック入りのエフェクターの代わりに、Waves Live MultiRack を使って、お気に入りのWavesプラグインをFireWireケーブル1本で16系統までインサートするなど、大幅な機能の拡張が可能になります。このようにOnyx 1640iは強力なレコーディング・デスクであると同時にライブサウンドでもその能力を発揮します。

17. Onyx 1640iは、コントロール・サーフェスとして使うことができますか?
Onyx 1640iは16×16 FireWireインターフェース機能を内蔵したアナログミキサーですので、ミキサー自体からDAWの機能をコントロールすることはできません。信号を1640iのリターン経路に戻すと、DAW内のミキサーの必要性を考える必要がまったく無くなりますが、両方の製品で必要な機能を「シェア」することもできると言えます。必要な編集、プラグインによるプロセス、オートメーションの記録などをDAWで行い、1640iのPerkins EQをインサートデ使ったり、ミックスダウンの段階でサミングバス的に1640iを使うこともできます。とても自由度が高いので、あなたの必要に応じて、使いこなしてください。同時に、コントロール・サーフェスの専用機をお探しなら、MCU Proをお勧めします。

18. 旧Onyx 1640はDAWからのリターンは2系統しかありません。1640iは16あります。これはどのように設定するのですが?
その通りです。Onyx1640iはDAWから16までの信号をリターンすることができます。これらの信号は各チャンネルにマイク/ライン入力の代わりにルーティングすることができ、ほとんどのDAWが任意の信号を任意の出力にルーティングする機能を持っているので、合計16のチャンネルに好きなように、アサインすることができます。さらに、旧1640とFireWireカードの組み合わせと同じように、最初の2つのリターンをステレオのモニタリング用にコントロール・ルームに戻すこともできます。

19. フェーダーにはモーター付いていませんが、1640iのFWスイッチを押したときに、DAWのコントロール情報をフェーダーに反映させるにはどうしたらよいですか?
Onyx 1640iはコントロール・サーフェスではなく、FireWireオーディオ・インターフェースを内蔵した機能満載のアナログミキサーですので、DAWをコントロールする機能はなく、ソフトウェアからコントロールされることもありません。よってフェーダーがシンクすることはありません。

20. DAWから1640iに信号を送ったとき、入力のボリュームはソフトウェアで決められるのですか?それともゲインつまみですか?
DAWから1640iへのリターン信号は、各チャンネルのFWボタンが押されているときに、ゲインの後、ハイパスフィルターの後に入力されますので、お使いのDAWの出力レベル・フェーダーで、コンソールに返されるレベルを調整します。