高解像度ラインアレイ・システムがより身近に
Mackieはハイエンド製品で使われる技術を現実的な価格帯の製品に応用することで評価を得てきました。MackieのHDA高解像度アレイ・パワード・ラウドスピーカー・システムも、この哲学にそって開発されました。費用対効果に優れた定曲率ラインアレイとして、優れたパフォーマンスとずば抜けた音質を提供します。1200Wピークのシステム・パワーを持ち、カバレッジ・パターンは110° x 20°のコンパクトな12インチ2ウェイのHDAラウドスピーカーは、様々な構成で使用可能です。数々の賞を受賞してきたEAWの開発のエキスパートが音響的、機構的な設計を行い、特許技術のオーディオ・プロセシングが採用されたHDAは、ラインアレイ・システムの能力と技術を、より多くのユーザーが導入を検討できる価格帯で提供します。
HDAはさまざまなアプリケーションの規模に応じて、アレイ・システムのソリューションを提供します。つまり、より大きい会場に対応するため、システムの拡張を考えている設備業者、PA会社またはポータブルPAユーザーなどに、最適な選択肢となります。HDAシステムは、片側に最大で4本までのHDAと2本までのHD1801をアレイ配置可能で、カバー範囲と優れた低周波数域の指向性を提供するため、リギングすることができます。このシステムは規模に応じて変更可能なので、その会場のニーズにあったサイズに小型化することもできます。頻繁に移動するプロの現場で、リギングするトラスが無いときは、HD1801の上にフライバーを設置し、その上にHDAをグランドスタックするか、HD1801に2本までHDAをポールマウントし、とてもポータブルで大きな出力を提供するシステムを構築できます。
このように、HDAはとても柔軟なシステムです。ここでは、HDAがいかにプロフェッショナルでパワフルなのかをより良く理解して頂くために、HDAスピーカーの構造について詳しく説明します。
パワフルな Class-D Fast Recovery™ アンプ
HDAはバイアンプで1200Wのピークシステム・パワーを提供します。LFは500W RMS, HFは100W RMSです。効率が高く、熱量も少ないClass-Dのアンプ方式が採用され、軽量設計のドライバーに必要な高出力を提供します。MackieのアンプにはFast Recovery回路が搭載されており、この回路は、クリップ領域までプッシュされた場合の耳障りなディストーションを減少させます。電源供給には、業界標準となっている NeutrikR PowerCons パススルー端子とともに採用され、電源接続の煩雑さを軽減し、未然にトラブルを防止します。
EAWによる設計
すべてのMackieのラウドスピーカーには、その用途にフィットするカスタム設計のドライバーが採用されています。HDAには3つのドライバーが使われています。それぞれが高出力で、HDAシステム専用に設計されています。HDAの3インチのボイスコイルを搭載した12インチのネオジム・ウーファーには、専用のLF用アンプから500W(RMS)のパワーが供給されます。このEAWが設計したLFドライバーは、深みのある豊かな特性を持ち、軽量なネオジム・ドライバーは耐久性も向上しています。
デュアル1.7インチHFコンプレッション・ドライバーについては、高性能なドライバーでよく知られた Beyma®のエキスパートの力を借りました。熱処理済のチタニウム・ダイアフラムが使われたこの2つのHFドライバーは煌めく高周波数域を再生し、独自設計のホーンにマウントされ、正確なカバー範囲を提供します。
HDAは単にパーツを寄せ集めた製品よりも遙かに優れ、完璧にチューニングされたシステムです。ラインアレイのエキスパートであるEastern Acoustic Works (EAW)の協力により、この製品が生まれました。EAWの開発チームは音響面、機構面の設計に最初から関わっており、最大の効率と能力を約束するためにシステムのファインチューンも行いました。つまりEAWはアレイシステムを熟知しており、私たちもEAWを尊敬しています。彼らはいつも最高のごちそうを料理してくれます。
HDのデジタル・プロセシング
Mackie HDシリーズの一つの製品であるHDAには、実証済みのHDデジタル・プロセシングが採用されています。市場で最も高額なスピーカーでさえも、ラウドスピーカーの構造の特性から生じる先天的な音波の問題を抱えています。ホーンに埋め込まれたドライバーは、「ホーン鳴き」を生み、コーン型ドライバーの末端域では物理的な共鳴により、原音には無い耳障りなサウンドが付加されることがあります。
ここでMackieの高解像度オーディオ・プロセシングをご紹介しましょう。高解像度ライブサウンドの肝は、ホーンとウーファーに固有の問題の詳細な計測と分析にあります。その後、NASA級に高度な(特許技術)音響補正アルゴリズムを作成、適用し、これらの根本的な問題を補正します。これによりボーカルは非常にクリーンかつ明瞭になり、高域はとげがなくスムースに再生されます。その結果HDシリーズは、オーディエンスに、その精度の高さのみならず、迫真性のある鮮明なサウンドを体験させることができるのです。
HD 技術解説:HD (ハイ・ディフィニション)真の高解像度を実現する技術についての詳細は、こちらをクリック。
シンプルでもパワフルなアレイ・ボイシング
適切なアレイのボイシングは、アレイに関する仕事のうち、おそらく最も時間がかかる難しいことの一つかもしれません。HDAはアレイの各ボックスを簡単に調整可能な3ポジションのボイシング・スイッチで、この作業をかつて無く容易なものにしました。これらの最適化された設定は、低周波数域の出力をアレイが組まれている箱の本数に応じて調節し、ボックスが追加されたときに、出力の一貫性を確保します。もし1本か2本のボックスだけを使う場合は、単にスイッチを対応するポジションに設定するだけで準備は完了です。3本以上のボックスを使う場合は、3-4の設定、すなわちロングスローの設定にすることで、一番上のボックスが高周波数帯の空間でのロスを補正し、より遠くのシートまで到達するので、より大きな会場に対応します。さらに上級のユーザーには、EAW’s Resolution ソフトウェアが用意されており、このソフトウェア上で、アレイ、フライバー、吊り位置を設定し、特定の会場での実際のカバレッジを表示することができます。このように、アレイのボイシングは今まで以上に簡単に事前に把握することが可能になりました。
プロフェッショナル品質のキャビネット
HDAはその耐久性を高めるため、15mm厚の樺材合板を使ったキャビネットを採用しています。またリギングにも対応するため、すでに現場で活躍しているEAWのリギング金具を採用し、アレイシステムの簡単な設置と撤収が可能です。専用のフライバー(オプション)を使って簡単にシステム全体を上げ下げすることができます。また本体にも4箇所のリギング・ポイントを装備し、さらに、2通りの角度を持ったポールカップを使って、サブウーファーの上にポール立てすることもできます。設置方法はあなた次第ですが、HDAは過酷なツアーに耐えうる耐久性も持っていることをお忘れなく。頑丈さも重要ですが、スピーカーはあらゆる会場にフィットするデザインであることも求められます。HDAは洗練されたプロ機器としての外観を持ち、MackieのトレードマークであるブルーのLEDがフロントグリルに埋め込まれています。(勿論、会場にあわせてLEDを消灯することもできます。)このようにHDAは様々な用途に対応すべく設計されています。
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フロント (.JPG, 497 KB) |
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リア (.JPG, 322 KB) |
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リアパネル (.JPG, 450 KB) |
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底面 (.JPG, 405 KB) |
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斜めから (.JPG, 439 KB) |
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サイド (.JPG, 261 KB) |
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グリルなし (.JPG, 127 KB) |
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アレイ-斜めから (.JPG, 291 KB) |
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サブとアレイ-斜めから (.JPG, 431 KB) |
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ポールマウント1本 (.JPG, 325 KB) |
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ポールマウント2本 (.JPG, 407 KB) |
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アレイ-背面 (.JPG, 469 KB) |
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フライバーを使ってグランドスタック (.JPG, 257 KB) |
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サブの上にグランドスタック (.JPG, 302 KB) |
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オーナーズマニュアル
(.PDF, 7.8 MB, 日本語) | ||
スペックシート
(.PDF, 407 KB, 日本語) | ||
SPM200 ラウドスピーカー用ポール仕様図面
(.PDF, 49 KB, 英語) | ||
HD 技術解説
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Mackieのアクティブ技術: その歴史
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本当の最大SPLとは
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