いまさら聞けないシリーズその21 リチウムイオンバッテリーとは

2019年1月30日

今や携帯電話はじめ、デジタルカメラやノートパソコン、タブレットなどに実装されているリチウムイオンバッテリー。この充電池の名前は知っているが、詳細は知らない人は数多くいらっしゃるかと思います。リチウムイオンバッテリーの特性を知ることで、より長く充電池の寿命を延ばすことができることご存知でしょうか?

まずリチウムイオンバッテリーとは、プラスからマイナスへ移ることで充電され、マイナスからプラスへ移ることでパワーを発揮する充電池です。リチウムイオンバッテリーはいわゆるモバイルバッテリーの中でも特にエネルギー密度が高く、高電圧で大容量なため、様々な機器で使用されています。長寿も長く繰り返し使用にも強くにも耐え、充電速度も速いのが特徴です。よって前述の通りリチウムイオンバッテリーは、携帯電話はじめ、デジタルカメラやノートパソコン、タブレットといった、大容量の電力を消費して充放電を頻繁に繰り返すバッテリーとして数多く採用されているのです。

Mackie製品でも路上ライブや企業の会議室、ポータブルPA、モバイルスピーカーとして多くの皆様にご使用いただいているFreePlayシリーズにリチウムイオンバッテリーを採用しています。リチウムイオンバッテリーは前述の通り大容量で寿命も長いことで有名ですが、初回の充電方法を間違えてしまうと、充電ができなかったり、寿命をちじめてしまう可能性があることをご存知でしたでしょうか?リチウムイオンバッテリーにはバッテリーの破損等を防ぐために過放電状態の場合、正常に充電できなくなるケースがございます。リチウムイオンバッテリーの特性として、新品の状態は、良好なイオン交換が行なわれず、放電能力が低い状態にあります。このまま大電流を流してしまうと過放電状態と判断してしまい、新品でも正常に充電できなくなる場合がございます。新品の状態で過放電を防ぐためには低電流で完全放電・完全充電を繰り返し、電池を活性化させます。これを「慣らし」と呼ぶこともあります。「慣らし」は不要という見解をされる方も多々ございますが、「慣らし」をすることによりリチウムイオンバッテリーの寿命が延びたというケースや、正常に充電を開始したというケースも多々ございますので、間違えた見解ではないかとMackieでは判断しております。

ただし過放電状態の電池を強制的に復帰させる方法も多々ネットで掲載されておりますが、強制的に復帰させる方法は火災や事故のもとになりますので絶対に行わないでください。万が一Mackie FreePlayシリーズで充電が正常にできなくなってしまった場合は、下記内容をお試しください。

1:一度80%程度まで充電させ、音を出さない状態でバッテリー駆動のみで電源をonにし、残20%程度になったら再度80%まで充電させる
2:上記作業を3回程度繰り返す

上記作業を行うことによりリチウムイオンバッテリーが復帰し正常に動作する場合がございます。

リチウムイオンバッテリーは容量が本当に0%(過放電状態/深放電)になると、リチウムイオンの場合は内部がショートモードになり、永久に機能回復しません。ショートモードなので充電しても電池内部が筒抜けで充電できなくなります。このような場合はお預かりをし修理対応になります。

Mackie製品修理の場合は下記より修理申し込み手続きをお願いいたします。
https://mackie-jp.com/support/#4
申し込み手続きいただき次第、Mackieテクニカルサポートより詳細メールにてご案内差し上げます。

より長くMackie FreePlayシリーズをお使いいただくために、参考になされてみてはいかがでしょうか?

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