ミックスバスは選択した1つ、もしくは複数の音声信号を特定の場所に送ったり、ルーティングするための機能です。音声をルーティングする機能としてはAUXセンド、サブグループ、メインL/Rミックスなどがございます。特定の場所に送りたいチャンネルや音声を任意のバス(AUXセンド、メインL/R、VCAグループなど)にルーティングし、そのルーティングしたバスのチャンネルのフェーダーやノブを上げ、送りたい箇所に送りたい音声だけを送ることができます。
ミックスバスはライブサウンドやレコーディング業界において使用される専門用語です。例えばバンドライブなどでマイクを多く設置しなければならないドラムを思い出してください。バスドラ、スネア、ハイハット、タム、オーバーヘッド・・・。少なくとも8本以上のマイクを立てますよね?そのドラムの音をいっせいに音量調節したいとき、バランスを保ったまま8本のフェーダーを一度に下げることはできないですよね。そんな時サブグループのようなミックスバスが役立ちます。サブグループにドラムのマイクをすべてアサインすれば2本のグループフェーダーを調整するだけでドラムの音量をバランスを保ったまま調整ができるのです。便利でしょ?
ではサブグループとVCAグループの違いは??? サブグループはメインL/Rにアサインされたり、サブグループ独自の出力にアサインされます。アウトプットを伴うのがサブグループです。VCAグループはグループを組んだチャンネルのボリュームのみ一括操作する機能です。出力は基本的に伴いません。よってMackieデジタルミキサーDLシリーズミキサーではサブグループにはアウトプットEQ、コンプレッサーを搭載しておりますが、VCAにはこれらのプロセッサーは搭載されておりません。
ここでご紹介するビデオはiPadと共に使用可能なデジタルミキサーMackie DLシリーズミキサーを使ってサブグループとVCAグループの使い方をご紹介しております。
Mackieコンパクトミキサーでサブグループ機能がある機種は以下の通りです。
【DLシリーズミキサー】
「DL806」「DL1608」「DL32R」
【VLZ4シリーズ】
「1642VLZ4」「1604VLZ4」「2404VLZ4」「3204VLZ4」
【ProFXv2シリーズ】
「ProFX16v2」「ProFX22v2」「ProFX30v2」
ぜひサブグループを活用し最適なライブサウンドミックスやレコーディングミックスをお楽しみください。