2017年11月30日
いまさら聞けないシリーズその15 PAシステムの設置方法

pa_blog_nov
PAサウンドシステムを設置する場合、ミュージシャンや観客、その他多くの方々に配慮しなければなりません。ライブハウス、劇場、学校、公民館、宴会場等ありとあらゆる会場で適切にPAシステムを設置することによりすばらしい公演をサポートすることができます。

setting up a pa article 2(1)例えばメインのスピーカーシステムを1ペアのパワードメインスピーカー、1ペアのパワードサブウーファーで設置し、2本のフロアモニタースピーカー、ミキサー、および数本のマイクで構成されたPAシステムだと仮定します。もしバックトラックをミュージックプレーヤーから再生し、ギターで弾き語りをするソロシンガーソングライターだとした場合、例えばMackie パワードスピーカーSRM550に内蔵されたモノラル2ch+ステレオRCA入力機能を装備したミキサー機能で充分事足ります。大規模なPAシステムは必要ないかもしれませんね。マイク、ギター、ミュージックプレーヤーをSRM550に直接接続するだけでPAシステムを構築することができます。

一般的に良いPAシステムとは (さらに…)


2017年10月30日
iPadと共に使用可能なデジタルミキサーMackie DLシリーズミキサー用アプリ「Master Fader」v4.6.2リリースのご案内

mf4.6_blog
iPadと共に使用可能なデジタルミキサーDLシリーズミキサー用アプリ「Master Fader」がVersion4.6.2へマイナーアップデートしました。Version4.6.2はDL32R用コントロールサーフェスDC16、32chデジタルミキシングエンジンDL32R、16chデジタルミキサーDL1608、および8chデジタルミキサーDL806ユーザーさま向けのマイナーな不具合修正版です。 現在お使いのv4.6.1以前のバージョンからアップデートするには本体のファームウェアの更新が必要になります。ファームウェアの更新には15分程度お時間がかかりますので、ライブ本番の直前にはアップデートを行わないでくださいね。またインストールする前に、Master Faderのショーとプリセットのバックアップを取ってください。 (さらに…)


2017年10月19日
いまさら聞けないシリーズその14 最適なサウンドを聞き分ける方法

mackie_blog_trust_ears
最適なサウンドを聞き分ける方法
このタイトルはいまさら聞けないシリーズというより、サウンドエンジニアにとっては永遠のテーマかもしれませんね。サウンドエンジニアにとって、もっとも難しいのは自身の耳で聞いた音が本当に正しい音なのか?という自身のリスニングスキルを信頼する方法を学ぶことです。自身の耳で聞いた音を信頼する方法を学ぶためには長年の経験が必要です。多くの環境で様々なジャンルの音楽を扱うことにより経験値は確実に上がっていきます。ロールプレイングゲームと一緒ですよ。瞬時に経験値をあげることはできません。もちろん基本知識は必要ですが、セオリーどおりに毎回同じようにマイクを設置しても必ずしもすばらしいサウンドを得られるというわけではございません。現在の状況に応じて適切なマイクを選択し、最適な音でレコーディングやPAオペレートができるかどうか。最終的にはサウンドエンジニアの耳で判断するしかないのです。 (さらに…)


2017年10月16日
まもなく発売開始、パワードラウドスピーカー「New Thump Series」よくあるご質問

2017年8月14日に発表、まもなく日本国内発売開始予定のパワードラウドスピーカー「New Thump Seriesよくある質問19項目Q&Aをとりまとめました。
2017_thump_launch_blog
1300wハイパワーパワーアンプを搭載したNew Thumpシリーズは今までのThumpシリーズを超えるクラス最高の低域を実現します。また新設計のミキサーと上位機種のSRMシリーズなどで実績のあるプリセットスピーカーモードを搭載することにより、今まで以上にさまざまな現場ですばやい最適なセッティングが可能になりました。 まもなく発売開始のNew Thumpシリーズは12インチ2Wayタイプの【Thump12A】、15インチ2Wayタイプの【Thump15A】、さらにBluetooth ®対応機器からダイレクトにワイヤレス音楽再生と内蔵デジタルミキサーをワイヤレスでコントロール可能なThump Boosted™シリーズ、12インチヴァージョンの【Thump12BST】、15インチヴァージョンの【Thump15BST】と計4モデルです。

新しいThumpシリーズパワードラウドスピーカーは、これまでにない柔軟性と高出力を実現しました。 新たな設計を採用したThump12A、15A、12BST、15BSTフルレンジモデルとパワードサブウーファーThmp18Sを組み合わせて使用することにより低価格にもかかわらず最適なセッティングが可能なPAシステムを構築することが可能です。 (さらに…)


2017年10月12日
いまさら聞けないシリーズその13 マルチバンドEQの使い方

mackie_blog_multibandeq
アナログレコーディングの時代は空間系エフェクターはギターアンプなどで今でも採用されているスプリングリバーブが主流でした。今では特殊効果を得る以外レコーディングではあまり使われていませんよね・・・。そんなアナログテープ録音時代でもEQは存在しました。EQは今も昔も音響エンジニアには必要不可欠のツールです。EQを適切に使用することにより様々な音源を分離させることができ、明瞭度の高いミックスを作ることができます。また音にならない無駄な再生周波数帯域をカットすることによりすっきりしたミックスに仕上げることもできます。ツインギターの激しいサウンドでもそれぞれのサウンドを明確にし、またドラムの混沌とした無駄な低域を排除し、さらに埋もれがちなボーカルを全面に押し出すことも、すべて適切なEQ処理により可能になります。

しかしながら今も昔もEQ処理に関しては数多く間違えた使われ方をされています。たとえば録音された音源が適切に録音されていなく、貧弱なサウンドだったとしましょう。この貧弱なサウンドをいくらEQ処理を行ったところで、貧弱なまま無駄にノイズのみ増えてしまうだけです。EQ処理をする前提で録音するのではなく、適切なマイク位置、適切な入力ゲインを確保し録音することを試みてください。適切な録音を行った音源にEQ処理をかけることにより、明瞭度の高いミックスに仕上げることができるようになるのです。

まずはあなたの耳を信じてください。耳で聞いて適切なEQ処理を行うことを心がけましょう。すべての楽器にはそれぞれ特色があり、EQ処理で特定の周波数をブーストするのか、カットするのかは楽器によって異なります。生の楽器がどのような音で鳴っているか。これがレコーディングの出発点です。 (さらに…)


2017年9月6日
いまさら聞けないシリーズその11 位相反転ボタンとは?

mackie_blog_polarity
このマーク (Ø) のボタンは何に使うの?
ミキサーについているこの記号 (Ø) のマークのボタンは何に使うのか?と疑問に感じたことはありませんか?ミキサーだけでなくDAWソフトなどにもこの機能が装備されていますよね。このボタンは一般的に各チャンネルの位相反転をさせる機能です。このボタンを押すことにより入力信号の位相が180°反転されます。下の画像の赤い波形は通常の入力信号です。青い波形は位相反転ボタンを押した時の入力信号です。位相反転ボタンを押した場合、時間軸(横軸)での変化はまったくなく、単純に信号が反転されます。 (さらに…)


2017年7月6日
iPadと共に使用可能なデジタルミキサーMackie DLシリーズミキサー用アプリ「Master Fader」v4.6.1リリースのご案内

mf4.6_blog
iPadと共に使用可能なデジタルミキサーDLシリーズミキサー用アプリ「Master Fader」がVersion4.6.1へマイナーアップデートしました。Version4.6.1はDL32R用コントロールサーフェスDC16、32chデジタルミキシングエンジンDL32R、16chデジタルミキサーDL1608、および8chデジタルミキサーDL806ユーサーさま向けのマイナーな不具合修正版です。 現在お使いのv4.6以前のバージョンからアップデートするには本体のファームウェアの更新が必要になります。ファームウェアの更新には15分程度お時間がかかりますので、ライブ本番の直前にはアップデートを行わないでくださいね。またインストールする前に、Master Faderのショーとプリセットのバックアップを取ってください。 (さらに…)


2017年6月6日
いまさら聞けないシリーズその10 VCAとは?

mackie_blog_vca
VCAとは Voltage Controlled Amplifierの略語で電圧制御に応じてゲイン、ボリュームを変化させる増幅器(アンプ)です。音響調整卓(ミキサー)におけるVCAの役割は音声信号のルーティングとチャンネルストリップに採用されます。

VCAの主な目的としてはVCAグループを組んだチャンネルの音量バランスやミックスバランスを保ちながらVCAグループを組んだ全体の音量を一括で操作することです。VCAはEQやコンプなどの音質の変化を伴った信号処理は行わず、全体的な音量調整だけのために使われます。 VCAグループの音量は、チャンネルの音量だけでなく、ポスト・フェーダー・ミックスに送られるすべての音量にも影響します。 (さらに…)


2017年5月23日
いまさら聞けないシリーズその9 クリッピングとは?

mackie_blog_clipping
クリッピングを理解するには電子機器内における音声信号の流れを理解する必要があります。音声はマイクロホンや楽器のピックアップなどを介して電子信号に変換された後、AC電圧が音声信号になります。この音声信号の音量を上げるためにはAC信号の電圧を高くする必要があります。オペレーションアンプはゲインをかせぐための回路を装備していますが、信号の振幅には限界があります。この限界値は下記の図で緑の点線で表記しております。下記2つの図には異なる正弦波を表示しています。上の図の正弦波は限界値の中に納まっていますが、下の図の正弦波はこの限界値(緑の点線)を超えています。下の図のフラットに表示してある青い線が信号が「クリッピング」していることを表しています。 (さらに…)


2017年5月10日
いまさら聞けないシリーズその8 GAINとTRIMの違いは?

mackie_blog_gain_and_trim
ミキサーには“Gain”と“Trim”という似通った2つのノブがあり、同じものだと思うかもしれません。アナログミキサーやプリアンプをよく使用される方であれば、同じような役割をするものと考えてもよいでしょう。Mackie DLシリーズミキサーやその他の多くのデジタルミキサーではアナログミキサーと同じようにGainコントロールノブを使い入力信号を0dbになるように調整をします。具体的にはGainはアナログ音声信号がプリアンプによってどれくらい増幅するかを決めるために使用します。 (さらに…)